研究課題/領域番号 |
18530735
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研究機関 | 梅花女子大学 |
研究代表者 |
畠山 兆子 梅花女子大学, 文化表現部, 教授 (50172911)
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研究分担者 |
松山 雅子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50173927)
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キーワード | アニメーション番組視聴 / 再輪 / 物語の放送形態 / 映像の表現形態 / 名作児童文学 / メディア・ミックス / 物語享受 / キャラクター商品 |
研究概要 |
1番組研究 視聴率挽回を目指して名作路線を復活させた最初の作品「小公女セーラ」を女の子を主人公とした物語の一典型として取り上げた。「小公女」は、明治期の若松賤子訳をはじめとして、今日まで多くの翻訳がある。それらを比較検討し、主人公セーラ像が、日本においてどのような変遷を遂げたかを検討した。いじめが問題視され始めた時代状況を反映した脚本に、原作と異なると視聴者が「アニメージュ」誌上で異議を唱えるなど、興味深い視聴状況も明らかに出来た。また、男の子を主人公にした物語として「ピーターパンの冒険」を取り上げ、名作劇場としての物語の構成と映像表現の特色について検討した。両作品とも海外での放映が今後の課題として残っている。 2 2007年度メディア環境アンケート 第1部として、アニメーション番組の視聴状況、原作としてのマンガ、ゲーム等の物語享受の実態、メディア・ミックス状況、ゲームの所有状況む設問を作成した。さらに第II部として、マンガと物語の学年による読解の違いを明らかにするための設問を設けた。アンケートは、大阪府茨木市、高槻市を中心に公立小学校と中学校、大阪教育大学附属中学校、大学において実施、現在、データーの打ち込みとその分析を継続しておこなっている。
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