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2008 年度 実績報告書

視覚障害を持つ鍼灸・手技療法師のための経絡・経穴に関する教育方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18530747
研究機関筑波技術大学

研究代表者

坂本 裕和  筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (40225818)

研究分担者 藤井 亮輔  筑波技術大学, 保健科学部, 准教授 (70352565)
キーワード障害者教育 / 経絡経穴 / 足の太陽膀胱経 / 手の陽明大腸経 / 手の少陽三焦経 / 手の太陽小腸経
研究概要

経絡経穴の形態学的意義を明らかにするための一環として、20年度は、1)腎周囲の構成と経絡経穴、2)肩甲骨周囲の構成と経絡経穴について検討した。
1)腎周囲では、足の太陽膀胱経の第1側線(肝兪一大腸兪)と第2側線(魂門〜志室)を検討した。(1)広背筋、下後鋸筋に関与し、その下層の第1側線では最長筋、腰部横突間筋、大腰筋、第2側線では腸肋筋、腰方形筋に達する。(2)第10〜12胸神経と第1腰神経前枝および腰神経叢の近傍に位置する。(3)内臓との関係では、肝兪と魂門は肺、胆兪と陽綱、意舎は肝臓、三焦兪は腎動・静脈、腎愈な尿管の近傍に位置する。胃倉、盲門および志室は腎臓に達する。
2)肩甲骨周囲では、手の太陽小腸経(肩貞一肩中兪)、少陽三焦経(臑会〜天膠)、陽明大腸経(肩=、巨骨)および足の太陽膀胱経(第1側線:大仔〜隔兪、第2側線:附分〜隔関)を検討した。(1)太陽小腸経では僧帽筋、棘上筋、棘下筋、肩甲挙筋、上後鋸筋に関与する。肩貞は僥骨神経幹、乗風は肩甲上神経、肩外兪と肩中兪は第1・2肋間隙に位置し、深鍼では肺に達する。(2)少陽三焦経の臑会と肩膠は、三角筋の下層で肩関節包の上縁と下縁に位置する。天膠は僧帽筋の下層で肩甲挙筋、肩甲骨上角に位置し、深鍼では肺に達する。(3)陽明大腸経の肩=は肩鎖関節の直下で三角筋を貫いて関節包に達する。巨骨は肩鎖関節の内端部に位置し、僧帽筋と棘上筋の下層では肩関節唇に達する。(4)太陽膀胱経には、僧帽筋、菱形筋、上後鋸筋、固有背筋に関与し、第2〜8肋間神経に接する。深鍼では肺に達する。以上の結果より、太陽膀胱経の各経穴、肩外兪・肩中兪、天=での深鍼は内臓への危険性を含んでいる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 経絡経穴とその周囲構造物との位置関係に関する解剖学的研究-鼠径部の構成と経絡経穴との関係-2008

    • 著者名/発表者名
      坂本裕和
    • 学会等名
      第57回全日本鍼灸学会学術大会
    • 発表場所
      京都国際会議場
    • 年月日
      2008-05-31
  • [学会発表] 経絡経穴とその周囲構造物との位置関係に関する解剖学的研究-前・側頸部と鎖骨下部の経穴について-2008

    • 著者名/発表者名
      藤井亮輔
    • 学会等名
      第57回全日本鍼灸学会学術大会
    • 発表場所
      京都国際会議場
    • 年月日
      2008-05-31

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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