研究課題/領域番号 |
18530750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
武蔵 博文 富山大学, 人間発達科学部, 助教授 (00262486)
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研究分担者 |
平川 毅彦 富山大学, 人間発達科学部, 助教授 (80189828)
小林 真 富山大学, 人間発達科学部, 助教授 (30267447)
水内 豊和 富山大学, 人間発達科学部, 講師 (30372478)
高畑 庄蔵 国立大学法人北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (30374747)
井澤 信三 国立大学法人兵庫教育大学, 学校教育学部, 講師 (50324950)
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キーワード | 特別支援教育 / 支援ツール / 行動分析 / 積極的行動支援 / バジアフリー / 連携・移行 / 発達障害 / 知的障害 |
研究概要 |
本研究では、社会的関係の障害や行動上の問題を有する発達障害児者を対象として、(1)水人の支援ニーズと生活環境に応じた支援ツールを作成し、使用後に評価することで、適用度を高める要因を検討した。これまでの研究で作成してきた、本人特性(障害・認知、嗜好、生活)、目標設定、支援ツールアイデア、提案・まとめのそれぞれのシートを、実際の支援において試行して評価した。各シートを活用して、支援ツールの実効性を高めるには、支援ツールの実物提示、さらには支援者・保護者同士のグルーブワークを組み合わせて行うことが有効であった。今後は、(1)本人特性の評価項目を普通児の発達段階に応じて整理するとともに、(2)水人特性の評価項目と支援で活用された子どもの能力の関係を吟味することが求められる。 (2)支援ツール・システムを普及するための研修体制の実用化と協働関係の構築を目指した。これまで実施してきた支援教室、実地指導を基に、研修教材として、テキスト、作成体験、評価シート、ワークシート、支援ツール教材等からなる「発達障害のある子とお母さん・先生のための思いっきり支援ツール」を公刊した。さらに、支援教室で保護者が作成した支援ツールをまとめた「支援ツール集2005-平成17年度支援ツール教室-」および「支援ツール集2006-平成18年度いしかわ支援ツール教室-」を編集した。支援ツールを学ぶためのWebサイトとして、チュートリアル、データベース、ダウンロード、ブログ等からなる「発達障害者のための生き活き支援ツール講座:htt://seedu.edu.u-toama.ac.jp/suorttool/index.html」の運用を開始した。今後は、(1)支援ツール実録・事例集を定期的に編集して、(2)作成体験や支援ツール教材の開発を続け、Webサイトで提供するコンテンツの充実を図るとともに、(3)支援ツールを追試・改良して発達障害者の地域生活の支援に役立てることができる、支援体制の構築を目指す。
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