研究概要 |
1.ソーシャル・インクルージョンに関するスウェーデンの状況の整理と資料化 (1)インクルーシブ教育の背景としての「ソーシャル・インクルージョン」の実態をスウェーデンのみならずEUにも範囲を広げ、社会福祉学のエリクソン教授の助力を得て、共同で「ソーシャル・インクルージョンへの挑戦」を出版した。 少子高齢化による人口構造の変化、高失業率に悩むEU,福祉水準の低下に伴う福祉国家の危機、今日の産業社会が遭遇するリスク社会の危機。これらの一連の危機的状況への対策が「ソーシャル・インクルージョン」への挑戦として展開されている。 (2)1980年制定の「旧社会サービス法」に代わって、新たに「社会サービス法」(SFS2001:453)が制定された。これを、著書「ソーシャル・インクルージョンへの挑戦」に収載した。 2.ストックホルム、イエテボリでの専門家へのインタビューおよびイエテボリ大学図書館での文献探索 社会民主労働党の政権離脱という政治状況の中で「教育政策」がいかなる変化を遂げているかに注目してインタビューを行なった。インクルーシブ教育に関しては停滞の傾向にむかいつつある。イエテボリ大学図書館では本テーマに関連する文献の閲覧を行なった。
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