研究課題/領域番号 |
18530755
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
宇野 宏幸 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教授 (20211774)
|
研究分担者 |
井澤 信三 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教授 (50324950)
小島 道生 長崎大学, 教育学部, 講師 (50362827)
|
キーワード | チェックリスト / 行動 / 教師支援 / 小学生 / 問題行動 / 指導法 |
研究概要 |
通常学級に在籍する「軽度発達障害見」への理解と対応が求められつつあるが、現段階では必ずしも担任教師が指導上の力量を持っているとは限らない。このような状況のもとで、最初に担任に求められることは「気にかかる」子どもの実態把握(「見立て」)であると思われる。そこで、行動チェックリストの内容を収集するために、「軽度発達障害見」について基本的な理解をしている小学校の障害児学級や通常学級担任から、学校生活で問題と思われる子どもの場面ごと(授業中、休み時間、給食時間など)の行動について聞き取り調査をおこなった。この結果をK-J法などを用いて質的に整理するとともに、軽度発達障害を専門とする研究者の意見も取り入れて、その内容的妥当性を検討した。これらから、調査項目(学習態度:50項目、生活態度:48項目、対人関係:38項目)を作成して、学校、小学校教師へ回答を依頼した。調査対象者は小学校の通常学級担任とし、ランダムに選ばれた児童1名(通常学級群)と、もし学級にADHDあるいは高汎性発達障害(PDD)と診断された児童がいればその児童についても回答を依頼した。あわせて、既存のADHD評価尺度(ADHD-RS)とPDD評価尺度(ASSQ-R)を併せて回答してもらった。現在、発達障害児群のデータが50、通常学級群のデータが150程度収集できた。今後も引き続きデータ収集をおこない発達障害児群で100以上、通常学級群で300以上のサンプリングができた時点で定量的なデータ処理に入る予定である。
|