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2009 年度 実績報告書

幼児期に多動・衝動的傾向を示す子どもの学童期における問題と支援に関する縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530760
研究機関愛知県立大学

研究代表者

神田 直子  愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (30117783)

キーワード保育 / 子育て支援 / 発達障害 / 縦断研究 / 子育て困難感 / 支援要求 / 経済格差
研究概要

4年間にわたる本科研費補助金による研究の最終年であり、この間行った2回の調査(2006年度、2008年度)および、以前の調査(2000年度、01年度、03年度)を合わせて、計5回の調査データを結合し、精査する作業をおこなった。また、ECDP(ヨーロッパ発達心理学会)に出席し、海外における、多動など発達障害をもつ子どもの発達・子育て・学校生活に関する問題やその支援の取り組み、成果について新しい知見を得た。
これらをもとに、小学生時点で何らかの発達障害傾向(LD, ADHD, PDDなど)をもつ子どもの親の、子育て困難感、学校関連の不安、学校・教師への要望を、一般群の親と比較しながら明らかにし、論文化した。また今年度ははじめて、回答者(母親)の子どもである小学生に対しても質問紙調査を行ったので、子ども本人の自己肯定感・精神的安定感などを尋ね、不登校との関連で分析・考察を行い、論文化した。
本研究は、多人数の良質な回答者の協力により、信頼できる回答をもとにした貴重な成果であり、特に「小学生時期の親の子育て困難感」という点では学会においても、未開拓の分野に貢献できているといえる。
2010年度から4年間の科研費による継続研究も採択されたので、今後は乳幼児期から青年期にわたり都合14年間の縦断調査データが蓄積されることになる。このデータを縦断的に分析することによって、乳幼児期の子どもの個性・問題と親の子育て困難感、支援要求の関連、支援のありかたついて考察していきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 小学生の心身の健康状態に関する調査研究-不登校との関連を中心に-2010

    • 著者名/発表者名
      山本理絵
    • 雑誌名

      愛知県立大学大学院人間発達学研究科『人間発達学研究』 第1号

      ページ: 37-52

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小学生をもつ親の子育て状況・不安と子どもの特性-『第5回愛知の子ども縦断調査』結果第1報-2009

    • 著者名/発表者名
      神田直子・山本理絵
    • 雑誌名

      愛知県立大学教育福祉学部論集 58号

      ページ: 1-10

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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