研究課題/領域番号 |
18530761
|
研究機関 | 東京福祉大学 |
研究代表者 |
是枝 喜代治 東京福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (70321594)
|
研究分担者 |
上田 征三 東京福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (50309639)
鈴木 路子 東京福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (50092466)
栗原 久 東京福祉大学, 短期大学部・こども学科, 教授 (20008387)
|
キーワード | 自閉症教育 / 心理査定 / 共学支援プログラム |
研究概要 |
本研究では、特別支援学校(知的障害)において、自閉症の児童生徒に対する効果的な支援方法や配慮事項を明確化することを目的としている。こうした研究は、自閉症の児童生徒の在籍率が高まってきている現在、貴重な取り組みであると考えられる。平成19年度は、前年度の研究を拡大発展させるために、以下のような研究を進めてきた。 第一に、研究協力機関である埼玉県立本庄養護学校で、校内の自立活動部と共同で実施したアセスメント(PEP-R)の結果(保護者の内諾が得られた9名(自閉症の医学診断を受けている子は8名)の事例)を分析し、小中学部における自閉症の児童生徒の発達特徴・行動特徴を探り、合わせて、個に応じた支援の指針を導き出した。この結果については、学校長の許可を得て、学級担任同席のもと、研究代表者が保護者に対して詳しい説明を行った。また、その他の研究協力機関として、今年度は埼玉県内の特別支援学校1校と群馬県内の特別支援学校1校を対象に、PEPIIIを用いた共同評価を進めている段階にある。 第二に、自閉症教育に先進的に取り組んでいる英国の自閉症学校等(Helen Allison School、Mossbouns Community Academyなど)を視察した。ここでは、学校現場の視察と共に、特に自閉症教育に関する現職研修やティーチング・アシスタントの養成システムなどについて、現地スタッフと意見交換を行った。 第三に、前年度から取り組んでいる共学支援プログラム(大学生が地域ボランティアに登録し、特別支援学校の授業補助や校外学習の付き添いなどを行う)を発展させてきた。本研究開始前の平成17年度には、32名の参加者であったが、昨年度から本年度にかけて、総計200名を越える学生たちが大学近郊の特別支援学校や小学校の通常の学級に出向き、自閉症を含めた教育的ニーズのある子どもたちのサポートを行っている状況にある。
|