研究概要 |
平成18年度に引き続き,音韻障害児の音韻知覚に関する実験的研究および(中枢性)聴覚処理障害に関する研究を継続した. 1.音韻障害児の音韻知覚に関する実験的研究(1)低年齢の小児(3-9歳)を対象とした実験プログラムを作成し,健常児を対象として予備実験を行った.結果を分析・検討し,プログラムの修正を行った.音韻障害が疑われる臨床事例を分析し,音韻知覚に関する実験の適用を検討した.(2)健常児の音韻処理能力に関する研究を継続し,成果のまとめに取り組んだ、概要の一部を第33回コミュニケーション障害学会(2007年6月,鶴見大学),The 27th World Congressof the International Association of Logopedics and Phoniatrics等において発表した. 2.(中枢性)聴覚処理障害に関する研究(1)資料の収集および臨床応用の検討(中枢性)聴覚処理障害に関する資料を収集し,日本における臨床事例を分析した.臨床事例の分析をふまえて,鑑別・診断のためのテストバッテリーの作成について検討した.(2)(中枢性)聴覚処理障害および音韻処理能力の障害に関して資料の収集結果をまとめ,音韻障害児の音韻知覚に関する実験的研究の予備実験の概要の一部を第33回コミュニケーション障害学会(2007年6月,鶴見大学),『シンポジウム「コミュニケーション障害者に対する支援システムの開発と臨床現場への適用に関する研究」』(2007年9月,上智大学)等において発表した.(3)(中枢性)聴覚処理障害が疑われる臨床事例を分析し,鑑別・診断検査のためのテストバッテリーの適用を検討した.
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