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2007 年度 実績報告書

ムーブメント法による学習困難児の支援に関する縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530764
研究機関鎌倉女子大学

研究代表者

飯村 敦子  鎌倉女子大学, 児童学部, 教授 (70326982)

研究分担者 小林 芳文  横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (70106152)
キーワードムーブメント法 / 学習困難児 / 身体協応性 / 身体両側運動 / 身体意識
研究概要

本研究の目的は、学習困難幼児の発達を縦断的に分析するとともに、ムーブメント法による支援の有効性について検証し、就学前教育に適用することが可能な具体的支援法を確立することである。
学習困難児の身体運動面の発達特性と行動特性に関する縦断的研究を行った結果、以下の点が明らかになった。すなわち、学習に困難を示す児童の身体運動発達は、特に、身体両側運動機能の発揮に困難を示すこと、また、対象児は身体描画において、上肢、下肢、胴体のバランスが未熟な様相を呈したことから、自らの身体意識、特にボディ・イメージにおいて、偏りを示すことが示唆された。さらに、保育場面における対象児の動的活動(主として動的遊び)を観察したところ、その実態は、自発的に運動遊びに取り組むことが少なく、その種類も非常に限られたものであることが明らかになった。
これらの結果をもとに、学習に困難を示す児童の発達支援に向けたムーブメント法による介入を行った。支援プログラムの内容は、トランポリン、ユランコを活用した感覚運動ムーブメント、ロープ、フープ、スペースマットを活用した知覚運動ムーブメントである。これらのムーブメント法による介入の結果、体性感覚、固有感覚、前庭感覚への働きかけは、対象児の身体意識能力向上に有効であること、また、視・聴覚-運動連合を中心としたプログラムは身体両側運動を伴う身体協応性の向上に向けた支援プログラムとして有効であることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 特別支援教育に活かす「MEPA」の適用と発展(その3)2007

    • 著者名/発表者名
      田村英子・大橋さつき・飯村敦子, 他
    • 学会等名
      日本特殊教育学会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2007-09-24
  • [学会発表] 特別な教育的配慮を要する児童に関する実態調査2007

    • 著者名/発表者名
      伊藤紗白実・小林芳文
    • 学会等名
      日本特殊教育学会」
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2007-09-23

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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