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2007 年度 実績報告書

理科授業で学習困難や才能を示す児童生徒への特別支援の方策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530766
研究機関関西大学

研究代表者

松村 暢隆  関西大学, 文学部, 教授 (70157353)

研究分担者 隅田 学  愛媛大学, 教育学部, 准教授 (50315347)
キーワード特別支援教育 / 学習困難 / 才能 / 理科教育
研究概要

通常学級で学習困難を示しながらも、特殊領域・方法に関して、とくに理科で才能を併せもつ「二重に特別な」(2Eの)児童生徒の特別な学習ニーズを識別して、理科の学習を個性化する方策を探ることを目標とした。そのために今年度は、前年度に実施した公立小学校の調査において対象者として抽出された「学習につまずく」児童のうち、今回開発された「理科才能行動チェックリスト」で才能を示した児童を追跡調査した。4年生および5年生の男児各1名を含む学級で、理科担当教師が行った各々一単元の授業を記録観察した。主な目的は、学習困難児・通常児の理科に関する才能行動をより詳細に把握すること、また理科の具体的な単元について、学習困難児の才能を生かすような学習上の支援(働きかけ)・評価のポイントを実践的・開発的に提案することであった。このために,まず理科の当該単元の観点別評価基準表(ルーブリック)を開発して、対象児等について教師が単元進行中に評価を行った。また「支援のポイント」を教師に提示して、児童が図入りのプリントに描き込む作業を多用したり、物作り等じかに触れる活動を多く取り入れたり、グループ(班)活動で他児との協力を促進したりした。さらに、単元の事後に児童に自己評価シートで、思考・関心・自信・意欲等について評定させた。また他者評価シートで、同じ班の他児について、技能・努力について評価させた。これらの試行的授業実践を通じて、対象児の創造的活動や動機づけの高まりを明示できた。一人の2E児が含まれる授業全体の記録と当該児の学習行動の分析によって、理科の授業の具体的な単元で、2E児の指導モデルの先駆例が提示された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 才能のある学習困難児のための教育プログラム:2E教育の基礎固めのために2007

    • 著者名/発表者名
      松村 暢隆
    • 雑誌名

      関西大学文学論集 57

      ページ: 97-113

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 才能児と才能教育の特徴のイメージに関する調査2007

    • 著者名/発表者名
      松村 暢隆
    • 雑誌名

      日本特殊教育学会大会発表論文集 45

      ページ: 397

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 理科授業で学習困難や才能を示す児童生徒への特別支援の方策に関する研究(2)2007

    • 著者名/発表者名
      隅田 学
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集 31

      ページ: 305-306

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] Developing Japanese checklists for identifying giftedness in science2007

    • 著者名/発表者名
      Sumida, Manabti
    • 学会等名
      17th Biennial Conference of the WCGTC
    • 発表場所
      Warwick,UK
    • 年月日
      2007-08-08

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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