• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

「障害理解の絵本制作」とインクルージョン

研究課題

研究課題/領域番号 18530768
研究機関名古屋女子大学短期大学部

研究代表者

平林 あゆ子  古屋女子大学短期大学部, 教授 (20340226)

キーワード障害理解 / 絵本 / インクルージョン / 教育プログラム / 幼児教育・保育
研究概要

1.障害を理解するための絵本(以後「絵本」)を幼児教育・保育を志望する学生、現役の保育者、障害児の保護者らと共に制作し、その絵本をインクルーシブ保育・教育に効果的に役立てるために効果測定を行った。
園での読みきかせと配布のため仮製本を試みた「絵本」は(1)「たいせつなあなたへ(14頁)2007」:ダウン症をもつ保護者の気持ちの理解、(2)「かみさまのおくりもの(18頁)2007」:ダウン症児の理解(3)「じゅんじゅん(24頁)2007、改訂版(20頁)2008.自閉症の理解とその支援」、(4)「たっくん(20頁)2008:自閉症の理解」、(5)「ともだち(24頁)2008:自閉症の理解」、(6)「こえのおんど(24頁)2008:学生や子どもの障害理解」を制作した。その内(1)ら(5)の「絵本」を9カ所の保育園の年中・年長クラスで読みきかせの後、園児による描画とインタヴュー(録画)、保育士へのインタヴューと質問紙により効果測定を試みた。いずれも自分とは異なっている子どもに関心をもたせる事に役立つ事が期待できる結果であった。「絵本」の読みきかせの効果的な方法も園児や保育士の反応を検討し、実践に役立つようにまとめた。
2.「絵本」の制作をとおして、幼児教育・保育に関わる学生らへの「障害」を理解するための教育プログラムを試作した。
主に「絵本」を通して「障害」の理解と人間理解の深化を目指した基本概念の仮説を考案し、図式化した。そして、筆者の「障害の理解の基本概念」の仮説に則り「障害」を理解するための教育の実践過程を担当授業科目「発達障害論」等をとおしてまとめた。「障害理解」には段階があり、その前提に、「自分とは違っているものを違ったままで受けとめられること」が求められ、自分との違いを正しく受けとめていけるように援助していく必要がある。この違いの理解が人間の理解の深化につながっている事が、障害理解教育の実践過程から示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 障がいを理解するための「絵本」制作の試み(第2報)-「障がい理解」の実践と本質2008

    • 著者名/発表者名
      平林 あゆ子
    • 雑誌名

      名古屋女子大学紀要 人文・社会編 第54号

      ページ: 107-119

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「障がいを理解するための絵本制作の試み」(第2報):「絵本」の紹介と評価2007

    • 著者名/発表者名
      平林 あゆ子
    • 雑誌名

      日本保育学会第60回大会発表論文集

      ページ: 850-851

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 「障害を理解するための絵本」の制作と導入について2007

    • 著者名/発表者名
      平林 あゆ子
    • 学会等名
      第33回日本コミュニケーション障害学会学術講演会
    • 発表場所
      鶴見大学記念館
    • 年月日
      2007-06-23
  • [学会発表] 障害を理解するための絵本制作の試み(第2報):「絵本」の紹介と評価2007

    • 著者名/発表者名
      平林 あゆ子
    • 学会等名
      日本保育学会 第60回大会
    • 発表場所
      十文字学園女子大学
    • 年月日
      2007-05-19
  • [図書] 実践事例に基づく障害児保育-ちょっと気になる子へのかかわり2007

    • 著者名/発表者名
      平林 あゆ子(分担)
    • 総ページ数
      206
    • 出版者
      保育出版社

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi