発達障害への支援体制を整備するためには、成長に関する前方視的(縦断的)研究が重要であることを示した。又、前方視的研究は多様な分野の研究者の協同するプラットフォームとして機能し得る事、このため、政府が初期に一貫性のある筋書きを提示する必要のある事を提言した。この筋書き作りに資するため、人の成長の中で、特に注目すべき現象・時期、多様な科学技術上の視点からの取り組み方、異なった研究・開発のつながりに関して、具体的な俯瞰図を示した。 この様な、脳科学・心の問題、発達・成熟・老化に関する科学技術政策としての取り組みは、20世紀後半の日本国内の社会的変化や世界の技術・医療事情の変化という経緯の中で重要性を増してきたことを示した。この背景事情に基づき、時代による変化や地誌による多様性に応じて、将来の政策を策定する必要があると提言した。 発達障害への支援体制について、そのビジネスモデルという観点から検討し、情報工学・医学・教育・社会団体などの共同する場である発達障害支援研究会にて、モデルの実践検証に着手した。
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