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2007 年度 実績報告書

代数曲線の被覆の数論幾何-ガロア表現・フルビッツ空間・正標数

研究課題

研究課題/領域番号 18540027
研究機関京都大学

研究代表者

玉川 安騎男  京都大学, 数理解析研究所, 教授 (00243105)

キーワード代数曲線 / 被覆 / 基本群 / ガロア表現 / フルビッツ空間 / 正標数 / 国際研究者交流 / 米国:仏国:英国:韓国
研究概要

研究実施計画に記載の通り、本年度は、Rasmussen氏(7月〜)、Cadoret氏(5月〜9月)、Saidi氏(12月)の来訪を受け、代数曲線の被覆と基本群に関する数論幾何について、研究の目的を十分果たすことができた。(特に、Saidi氏の来訪は、本補助金の使用により実現した。)より具体的には、次のような重要な研究成果を得ることができた。
1.Rasmussen氏とのガロア表現に関する共同研究について、Q上のg次元アーベル多様体Aの同型類と素数1の組で、Aの全ての1冪等分点を添加して得られる体が1の外で不分岐で1次円分体上副1な拡大になるようなものは有限個しかないことを予想しg=1の場合に証明していたが、本年度は、gが3以下の場合及び一般リーマン予想の仮定下での一般のgの場合にこの予想を証明できた。
2.Cadoret氏とのフルビッツ空間に関する共同研究について、本年度は、有理数体上有限生成な体上の曲線の上のアーベルスキームに対し、そのファイバーに現れるアーベル多様体の有理的なp冪ねじれ点の位数に対する上界の存在を証明、系としてFriedのモジュラータワー予想の1次元の場合を証明した。
3.Saidi氏との正標数に関する共同研究について、本年度は、有限体上の曲線やその関数体の遠アーベル幾何に関して、素数の無限集合Σである条件を満たすものに対し、幾何的基本群を最大副Σ商に置き換えた場合のIsom版を証明できた。
また、本補助金を使用して9月に韓国KIASを訪問して研究集会「Asian Conference on Arithmetic Geometry」に参加し、成果発表とともに、他の参加者との意義ある研究交流、情報交換ができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] The 1-component of the unipotent Albanese map2008

    • 著者名/発表者名
      Minhyong Kim, Akio Tamagawa
    • 雑誌名

      Mathematische Annalen 340

      ページ: 223-235

    • 査読あり
  • [学会発表] Recent progress in anabelian geometry2007

    • 著者名/発表者名
      Akio Tamagawa
    • 学会等名
      Asian Conference on Arithmetic Geometry
    • 発表場所
      KIAS(ソウル)
    • 年月日
      20070915-18
  • [学会発表] Torsion of abelian schemes and rational points on moduli spaces2007

    • 著者名/発表者名
      玉川 安騎男
    • 学会等名
      RIMS研究集会「代数的整数論とその周辺」
    • 発表場所
      京都大学 数理解析研究所
    • 年月日
      2007-12-10
  • [備考]

    • URL

      http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/list/tamagawa.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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