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2007 年度 実績報告書

最短ネットワーク問題と平面凸ビリヤード問題の測地線の幾何学的方法による研究

研究課題

研究課題/領域番号 18540076
研究機関新潟大学

研究代表者

印南 信宏  新潟大学, 自然科学系, 教授 (20160145)

研究分担者 関川 浩永  新潟大学, 自然科学系, 教授 (60018661)
キーワードシュタイナー比 / 最短ネットワーク / ギルバート・ポラックの予想 / 平面のシュタイナー比 / 球面のシュタイナー比
研究概要

与えられた有限個の点からなる集合Xに対して、最小シュタイナー木の総長と最小全域木の総長の比をXのシュタイナー比と呼ぶ。空間上で点集合Xを動かしたときの下限をその空間のシュタイナー比と呼ぶ。一般に、曲面のシュタイナー比は1/2以上である。昨年度の研究で得られた圧縮定理(曲率が下に有界なアレキサンドルフ曲面に対して、球面上の3角形との間の比較定理に拡張できた)の応用として、本年度は、ウェンとルービンシュタインが証明した球面のシュタイナー比の方法を拡張して、もっと一般的な、曲率が下に有界なアレキサンドルフ曲面のシュタイナー比を研究した。研究は意外な方向に展開している。1968年にギルバートとポラックが平面のシュタイナー比は√<3/2>であることを予想し、1990年にドとファンがその予想が正しいとした証明を発表した。1998年に球面のシュタイナー比が同じ数であることをウェンとルービンシュタインが主張した。2006年にインナミとキムがポワンカレ円板のシュタイナー比は1/2であることを証明した。しかし、本年度の研究において、平面や球面のシュタイナー比を求める証明は、不完全であることを示す例を見出した。これにより、ギルバートとポラックの予想が未解決問題に逆戻りになる。現在、出版のために投稿中で、審査員の判定を待っているところである。来年度以降この未解決問題の解決に努力したい。また、これを未解決のままとして、平面のシュタイナー比と比較するという立場で、曲率が下に有界なアレキサンドルフ曲面のシュタイナー比を研究したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Some critical almost Kahler structures2008

    • 著者名/発表者名
      Takashi Oguro
    • 雑誌名

      Colloq. Math 111

      ページ: 205-212

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Compression theorems for surfaces and their applications2007

    • 著者名/発表者名
      Nobuhiro Innami
    • 雑誌名

      J. Math. Soc. Japan 59

      ページ: 825-835

    • 査読あり
  • [学会発表] 距離を減少させる三角形間の写像とその応用2008

    • 著者名/発表者名
      印南信宏
    • 学会等名
      研究集会「第10回測地線及び関連する諸問題」
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2008-01-05

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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