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2006 年度 実績報告書

可微分G-多様体の同型群とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 18540077
研究種目

基盤研究(C)

研究機関信州大学

研究代表者

阿部 孝順  信州大学, 理学部, 教授 (30021231)

キーワード微分同相群 / 可微分G-多様体 / 可微分軌道体 / 1次元ホモロジー群 / Lipschitz同相群
研究概要

Mがコンパクトリー群Gの可微分作用をもつときに、D_G(M)(L_G(M))をコンパクトな台をもつ同変イソトピーによりMの恒等写像とイソトピックな同変微分同相(リプッシッツ同相群)全体のなす群とする。ここでは,D_G(M),L_G(M)の1次元ホモロジー群を求めて,この結果に関連した応用分野の研究をすることが目的である。
H_1(D_G(M))については,これまでにMが余次元1の軌道をもつ場合と余次元2の軌道をもち軌道型の個数が2の場合,およびGが有限群の場合はこの構造を完全に決定した。この結果から任意の可微分軌道体についてもH_1(D(M))の構造を決定することができる。これらの結果からコンパクトハウスドルフ葉層多様体の葉層構造を保つ微分同相群の1次元ホモロジー群の構造を決定することができる。またGがモジュラー群の場合に,軌道空間の微分同相群の1次元ホモロジー群がモジュラー群の構造との関連性があることが示される。
L_G(M)の場合はコンパクト開位相の場合とコンパクトリプッシッツ開位相の場合で構造が大きく異なっている。コンパクトリプッシッツ開位相の場合はGが有限群の場合にD_G(M)は完全群であることが証明される。その一方でコンパクト開位相の場合には標準的なU(1)作用もつ複素平面Cの場合にはH_1(L_<U(1)>(C))にモジュライがあることが証明される(H18研究発表論文)。
平成18年度はSL(2,R)の離散部分群Γが上半平面Hにメビウス変換として作用する場合に軌道空間H/Γの微分構造を調べた。この結果H/Γのベクトル場のなすリー環がH/Γの微分構造を決定することが証明される(H18研究発表論文)。またΓがtriangular groupの場合にH/Γの微分構造がΓの群構造を決定することも証明できることが分かる。またコンパクトリプッシッツ開位相の場合にはL_<U(1)>(C)が完全群であることが証明できる。
平成18年度は海外の研究集会や幾つかの大学で研究発表を行い関連する研究者との研究打ち合わせを行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] On the structure of the group of equivariant Lipschitz homeomorphisms of G-manifolds with codimension one orbit2006

    • 著者名/発表者名
      Kojun Abe, Kazuhiko Fukui, Takeshi Miura
    • 雑誌名

      Jour. Math. Soc. Japan 58・1

      ページ: 1-15

  • [雑誌論文] On Lie algebras of vector fields of manifolds with singularities.2006

    • 著者名/発表者名
      Kojun Abe, Suguru Fujiwara
    • 雑誌名

      数理解析研究所講究禄 1517

      ページ: 1-9

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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