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2006 年度 実績報告書

局所化されたスペクトラムのホモトピー群の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18540089
研究種目

基盤研究(C)

研究機関高知大学

研究代表者

下村 克己  高知大学, 理学部, 教授 (30206247)

研究分担者 大川 哲介  広島工業大学, 工学部, 助教授 (60116548)
疋田 瑞穂  県立広島大学, 生命環境学部, 教授 (80156570)
中井 洋史  武蔵工業大学, 知識工学部, 講師 (80343739)
キーワードトポロジー / 代数学 / 幾何学 / 安定ホモトピー論 / Bousfield局所化 / スペクトラム / Adams-Novikovスペクトル系列 / 球面のホモトピー群
研究概要

研究実施計画の役割分担に従って、下記の研究成果を得た。
1.下村はRavenelのスペクトラムT(m)を用いて、戸田-SmithのスペクトラムのようにBPの普遍正則列だけで考えられていた関スペクトラムの商のホモトピー群を普遍正則列以外の列による商スペクトラムを考え、素数2の場合の計算可能性をT(1)/(v_1)を$E(2)$局所化したスペクトラムのホモトピー群を実際に計算して示し、それと対比する形でその他の素数でのホモトピー群の計算の困難さを示した。さらに通常の普遍正則列による商スペクトラムを考察することにより素数2でT(1)/(4)をE(2)で局所化したスペクトラムのホモトピー群のある部分群をAdams-Novikovスペクトル系列を考察してその2,3,4,5番目のフィルトレーションの部分を完全決定することにより決定できた。また、局所化された圏の特異性を計る指標でもあるピカール群についても有限局所スペクトラムを持つスペクトラムのBousfield局所化の類の成す順序集合とそれに対応するピカール群の成す包含に関する順序集合は同型であることを示した。さらに、mod p Eilenberg-McLaneスペクトラムで局所化した圏のピカール群が局所化しないものと同じ、すなわち、整数環と同型であることも示した。特にこれらの事実から連結なスペクトラムにより局所化された圏のピカール群は整数環と同型であることが分かる。
2.大川はピカール群を考察する際問題になるBousfield局所化の類の集まりの本質的な性質を主に考察した。
3.疋田は実際の計算において重要な役割をえんじるアダムススペクトル系列に関する考察を色々な代数的立場から行った。
4.中井は下村と共にT(m)に関した普遍正則列以外の列による商スペクトラムに対しての複雑な計算部分をコンピュータを用いるなどして計算結果の迅速さ、正確さを求めた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] On the homotopy groups of E(n)-local spectra with unusual invariant ideals2007

    • 著者名/発表者名
      H.Nakai, K.Shimomura
    • 雑誌名

      Geometry & Topology Monographs 10 (出版予定)

  • [雑誌論文] Picard groups of some local categories2007

    • 著者名/発表者名
      Y.Kamiya, K.Shimomura
    • 雑誌名

      Publ. RIMS. 43・2 (出版予定)

  • [雑誌論文] On subgroups of pi_*(L_2T(1)wedge M(2)) at the prime two2007

    • 著者名/発表者名
      I.Ichigi, K.Shimomura, X.Wang
    • 雑誌名

      Bulletin of the Mexican Mathematical Society and Miscelanea Matematica (出版予定)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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