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2008 年度 実績報告書

非可換幾何学と亜群構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18540093
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

宮崎 直哉  慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (50315826)

キーワード非可換幾何学 / 亜群 / twisted vectorial bundle / gerbe / 変形理論 / index theorem / 熱核 / K-理論
研究概要

本年度は非可換幾何学とりわけDixmier-Douady類の幾何学的対応物であるgerbeでひねったTwisted vectorial bundleと以前筆者により導入されたspin亜群というものを直接組み合わせることにより、Dixmier-Douady類を反映させたtwisted spin connectionの候補を考察して、その基本的な亜群作用に関する変換法則について計算を行った。
亜群の非可換幾何学研究への重要性は“twisted K-theoryの作用素論的な定義とbundlegerbe moduleによる定義"に深く関係していることからも容易に想像がされることではあるが、実際に亜群という概念を意識しながらいろいろなものを眺めていると、実は亜群構造が様々な場面に(陰に)現れていることに気がつかされる.
この先に見える話題としてはスピン亜群に同伴するスピノールバンドルをTwisted vectorial bundleで捻ったところ(Dixmier-Douady類に対応する亜群に同伴するモデュロイドのセクションのなす空間)に作用するディラックを考えたり、その同変版を考えたり、局所化を考えたりということがあるかと思われるが、筆者自身では詳細については詰めきれていない.今の設定では、閉多様体でない場合を考えなくてはならないという大きな障害があるからである.とりわけ
・その熱核に付随すべき適切な境界条件をどのように設定するか?
・指数、射影やそれに対応する特性類の受け皿・器などをどうするか?
などが難しい問題として残っている.無論、twisted K-theory,あるいはtwisted Cech-deRham理論が非常に重要な役割を担っていることは想像に難くない.それらの関係を詳細に調べることは今後の重要な課題としたい.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Characteristic classes relating to quantizaton2008

    • 著者名/発表者名
      宮崎直哉
    • 雑誌名

      京都大学数理解析研究所講究録 1576

      ページ: 67-81

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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