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2006 年度 実績報告書

繰返し測定データにおける統計的推測

研究課題

研究課題/領域番号 18540129
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

百武 弘登  九州大学, 大学院数理学研究院, 助教授 (70181120)

キーワード繰返し測定データ / 信頼区間 / 混合効果 / 二段階法
研究概要

多変量正規分布において、すべての成分の平均が一定であり、分散共分散行列が一様共分散構造をもつ場合について、区間の長さと信頼係数を与えたときの信頼区間の構成をおこなった。一様共分散構造は繰返し測定データにおいても用いられる構造である。共分散行列が未知であるときは、前もって条件を満たすように標本数を決定することができないので、二段階法による標本数の決定を与えた。通常のようにデータに欠測値がなければ、過去にも類似の問題を扱った研究が多くあり、標本数の決定は容易である。しかし、欠測値がある場合には標本数を決定するのは困難である。そこで、近似的に二段階法を与え、その精度をシミュレーションにより検証し、近似がおおむね良好であることを確かめた。
また、薬物動態モデルや成長モデルのように繰返し測定データに対する混合効果非線形モデルのパラメータの同時信頼領域の近似を与えた。っまり、ここで扱うモデルはランダム効果をもつと仮定している。従来の研究においては単一のパラメータに対して近似信頼区間を与えており、その方法を同時信頼領域に拡張した場合には、その被覆確率が目的とする信頼係数より小さくなる傾向があることがシミュレ-ションにより検証された。そこで、標本共分散行列の分布をウィシャート分布で近似するときの自由度を修正した。これによって提案した近似信頼領域の被覆確率が、従来の近似をもとに構成されたものより、改良されていることをシミュレーションにより検証した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Confidence regions of parameters in a nonlinear repeated measurement model with mixed effects2007

    • 著者名/発表者名
      Y.Baba, H.Nishimaru, H.Hyakutake
    • 雑誌名

      Hiroshima Mathematical Journal 37(in press)

  • [雑誌論文] Professor Siotani's contributions to statistics2006

    • 著者名/発表者名
      Hiroto Hyakutake
    • 雑誌名

      SUT Journal of Mathematics 42

      ページ: 1-6

  • [雑誌論文] Fixed width confidence interval for equal means with intraclass correlation model2006

    • 著者名/発表者名
      H.Hyakutake, M.Anan, T.Mizuyoshi
    • 雑誌名

      SUT Journal of Mathematics 42

      ページ: 123-131

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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