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2006 年度 実績報告書

有限射影平面とGL半正則STDとLO半正則STD

研究課題

研究課題/領域番号 18540132
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大分大学

研究代表者

末竹 千博  大分大学, 工学部, 教授 (80353241)

キーワード横断デザイン / 対称横断デザイン / 有限射影平面 / 自己同型群 / 結合構造 / 結合行列 / 有機幾何学 / 群環
研究概要

(1)正方横断デザインの縮小について,平峰豊氏と共同研究をした。Dをブロックサイズk,点クラスサイズu,会合数λを持つ正方横断デザインとする。更に,Dが位数sのclass semiregular自己同型群Gを持つとする。このとき,Dを群環Z[G]上のある等式たちで表現した。これらの等式たちに単位指標を施すことにより,Dを縮小して出来るある平方横断デザインを構成した。またその応用として,対称横断デザインSTD_2[12:6]が非自明なelationを持たないことを,コンピュータの助けを借りて示した。この結果は論文としてまとめられ,現在投稿中である。
(2)秋山献之氏と位数12の射影平面の自己同型群の可能性について,共同研究をした。まず,一般的な結果として,対称横断デザインにおける軌道定理を作った。それは,次のようなものである。Dを対称横断デザインとし,GをDの自己同型群とする。このとき,(Gの点軌道の個数)+(Gのブロッククラスの軌道の個数)=(Gのブロック軌道の個数)+(Gの点クラスの軌道の個数)が成り立つ。この関係式を使って,位数8の白己同型群を持つ位数12の射影平面が存在しないことを示した。証明の概略は次の通りである。もし,位数8の自己同型群を持つ位数12の射影平面が存在したとすると,位数4の自己同型群が半正則に作用する対称横断デザインSTD_2[12;6]が存在する。上記の等式により,この自己同型群の作用の仕方が解明される。次に,この対称横断デザインを群環Z[G]上の等式たちで表現し,これらに単位指標を施すことによりある整数上の等式たちを得る。最期は、コンピュータの助けを借りて,これらの整数上の等式たちが起こらないことを示した.現在,投稿の準備をしている。
(3)中川暢夫氏との,位数9の射影平面における,blocking semiovalsに関する研究が出版された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] On blocking semiovals with an 8-secant in projective planes of order 92006

    • 著者名/発表者名
      Nobuo Nakagawa, Chihiro Suetake
    • 雑誌名

      Hokkaido Mathematical Journal 35・2

      ページ: 137-156

  • [雑誌論文] A contraction of divisible designs2006

    • 著者名/発表者名
      Yutaka Hiramine, Chihiro Suetake
    • 雑誌名

      Algebraic Combinatorics (An International Conference in Honor of Eiichi Bannai's 60^<th> Birthday)

      ページ: 146-150

  • [雑誌論文] 対称横断デザインにおける軌道定理2006

    • 著者名/発表者名
      末竹 千博
    • 雑誌名

      研究集会「デザイン理論とその周辺」報告集

      ページ: 99-106

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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