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2007 年度 実績報告書

セミマルチンゲールにより生成されるフィルターの拡大と数理ファイナンスへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 18540133
研究機関琉球大学

研究代表者

山里 眞  琉球大学, 理学部, 教授 (00015900)

研究分担者 KOHATSU-HIGA Artuto  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 准教授 (80420412)
キーワードセミマルチンゲール / フィルターの拡大 / コンペンセーター / インサイダー
研究概要

多次元ユークリッド空間上の値をとるセミマルチンゲールに対して、そのフィルトレーションを、ある有限時間(満期)での値や、種々のランダム時刻を可測にするように拡大したフィルトレーション(progressive enlargement)のもとでのセミマルチンゲール分解を求めることができた。昨年度にレヴィ過程に対してこの様な分解を求めたが,これらは上記の結果を利用して計算することにより得られる。また、加法過程に対しても同様な分解が出来る。ただし、この場合はレヴィ過程ほど具体的な形にはならない。これらの分解はジャンプを含む確率過程を株価とする市場におけるインサイダーの対数効用を求めるために実行したものである.
しかしこのセミマルチンゲール分解に伊藤の公式を適用して計算を進めるには、さらに大きなフィルトレーションにおけるセミマルチンゲール分解を求める必要が生じる.
そこでレヴィ過程のフィルトレーションが満期での値ともとのレヴィ過程と独立なレヴィ過程によって拡大されたフィルトレーションに対してこのような分解を求めることに努め.この場合にも、コンペンセーターの具体形を求めることに成功した.昨年度にはもとのレヴィ過程と拡大に用いるレヴィ過程が法則同値な場合に分解を求めたが,今年度はその制限をなくした形で求めることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Enlargement of filtrations with random times for processes with jumps2008

    • 著者名/発表者名
      A. Kohatsu-Higa. and M. Yamazato
    • 雑誌名

      To appear in Stochastic Processes and their applications (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] An Optimal Control Variance Reduction Method for Density Estimation2008

    • 著者名/発表者名
      A. Kebaier and A. Kohatsu-Higa
    • 雑誌名

      To appear in Stochastic Processes and their applications. (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Models for insider trading with finite utility.2007

    • 著者名/発表者名
      A. Kohatsu-Higa
    • 雑誌名

      Lecture Notes in Mathematics 1919

      ページ: 103-172

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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