研究課題
基盤研究(C)
非線型の双曲型方程式、特に変係数を係数に持つキルヒホフ方程式に対する初期値問題および散乱問題を空間次元が1次元の場合と多次元の場合にそれぞれ違った方法で考察した。1次元の場合は初期データーが減衰する条件の下で、多次元の場合は方程式の係数に対応するハミルトン流がnon-trappingになるならば、初期データーの積分可能条件の下で、初期値問題に対する時間大域解の存在定理、さらに波動作用素および散乱作用素の存在を証明した。ここで提出した積分可能条件は定理の証明を非常に簡素化し見通しをよくした。
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