研究概要 |
今年度の研究実績は以下の通りである: 1.研究論文.4本.最初の2つは,ハミルトンーヤコビ方程式の解の漸近解への時間無限大での収束を取り扱ったものとこの方程式に粘性項が付いたときに同様のことを調べたものである.残りの2つは,非線形放物型方程式の解の評価とポアンカレの不等式に関するものである. 2.口頭発表.3回.最初のものは,京都大学数理解析研究所における研究集会「Viscosity Solution Theory of Differential Equations and its Developments」で行った.次のものは,イタリア・コルトーナでの研究集会Equazionialle derivate parziali non lineari e Applicazioni」で行った.これら2つは一般講演である.最後のものは,2006年度日本数学会秋季総合分科会(大阪市立大学)の実函数論分科会で行った特別講演である. 3.主催した研究集会.1回.2006.12.01-02に富山大で開催された研究集会「微分方程式の漸近問題と粘性解理論」を主催した.国内の研究者および学生合わせて31名が参加して,9つの研究発表が行われた.
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