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2008 年度 実績報告書

高次元領域における走化性方程式系の爆発解の挙動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18540189
研究機関九州工業大学

研究代表者

仙葉 隆  九州工業大学, 工学研究院, 教授 (30196985)

キーワード走化性方程式 / 爆発解 / Type I 爆発 / 後方自己相似解
研究概要

本年度は、走化性方程式の球対称な後方自己相似解と呼ばれる爆発解についての研究を行った。
全空間を領域とする走化性方程式の球対称な後方自己相似解は、2005年の仙葉の論文の中で無限個発見されており原点が爆発点となる。さらに、爆発点における特異性については空間変数xの-2乗、つまり爆発時刻での原点における特異性は「定数倍×1/|x|^2」となっている事を明らかにした。この事を踏まえて本年度は以下の研究成果を得た。
上記の論文で発見された無限個の球対称な後方自己相似解の特異性に対応する「定数」がどのような値なのかは不明であった。本年度の研究では「定数」を具体的に決定することは出来なかったが、それらは少なくとも無限種類ある事を明らかにした。このことにより走化性方程式の解として現れる爆発解たちの中に無限種類の特異性が現れる事が明らかになった。
また、2005年の仙葉の論文で発見された後方自己相似解は領域が全空間である場合にのみ定義されるが、解の爆発は空間局所的なものであり領域が全空間でない場合も後方自己相似解と同様の爆発の遠さや特異性を持つ爆発解が存在すると予想している、この問題に対して本年度は、有限の半径を持つ球を領域とする走化性方程式の球対称な爆発解の中に後方自己相似解と同じ速さの爆発を起こす解があることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Blowup in infinite time of radial solutions for a parabolic-elliptic system in high-dimensional Euclidean spaces2009

    • 著者名/発表者名
      Takasi Senba
    • 雑誌名

      Nonlinear Analysis : Theory, Methods & Applications TMA 70

      ページ: 2549-2562

    • 査読あり
  • [学会発表] R^2におけるある放物型一楕円型方程式系の球対称な無限時刻爆発解の存在と爆発のオーダーについて2009

    • 著者名/発表者名
      仙 葉 隆
    • 学会等名
      日本数学会年会
    • 発表場所
      東京大学駒場キャンパス
    • 年月日
      2009-03-28

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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