今年度は、彩層プラズマを記述する弱電離プラズマのシミュレーションコードの開発を行った。これまで用いていたコードは並列化されておらず、今後3次元の大規模シミュレーションを行うには、適当でない。 このため共同研究者である、イギリスサルフォード大学の大学院生のP.Smithと共同で新たにイオン及び中性水素の2流体モデルのシミュレーションコードを開発した。このコードを用いて彩層、太陽光球面近傍での磁気再結合のシミユレーションを行った。中性水素とイオンの密度比をかえて磁気再合の割合がどのように変わるかを調べた。その結果、彩層での磁気再結合に比べて、太陽光球面近傍での磁気再結合は時間的にかなり遅くなることが判明した。 この研究成果は 学噺誌Astronomy and Astrophysicsに投稿され4月上旬に受理された。
|