研究課題
基盤研究(C)
強い相互作用における最も特徴的な現象はクォーク・グルーオンの閉じ込めである。これは非摂動的な効果であり、量子色力学(QCD)を用いてクォーク間の相互作用を摂動的に計算しても閉じ込めの効果を定量的に正しく評価することは困難である。そこで強い相互作用の非摂動的研究を行うために格子QCDが必要となる。1981年初めて格子QCDによってハドロン質量が計算されてから今日に至るまで、様々な物理量に対して格子QCDによる計算が試みられ我々の強い相互作用に対する理解は着実に深まってきている。特に近年は様々なハドロン行列要素の計算が試みられ、その計算手法も確立しつつある。そこで格子QCDを用いたハドロン行列要素の計算によってCP非保存の研究を行うことを考える。
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Physical Review D78 (014503)
Physical Review D75 034507
Journal of High Energy Physics 0702, 019