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2008 年度 実績報告書

超対称標準模型におけるフレーバー対称性の現象論的帰結

研究課題

研究課題/領域番号 18540257
研究機関金沢大学

研究代表者

久保 治輔  金沢大学, 数物科学系, 教授 (40211213)

キーワード素粒子論 / 超対称性 / フレーバー対称性 / ニュートリノ / Bの物理
研究概要

素粒子の標準理論には物質粒子のフレーバーの構造(その種類の仕組み)を決めている湯川相互作用を決定する原理が欠けており、このため、クォーク・レプトンの質量とその混合(小林・益川のクォーク混合と牧・中川・坂田のニュートリノ混合)の構造を決められない。また、標準理論のHiggs粒子の質量補正が2次発散をしているということ、Higgs場の自己相互作用が漸近自由ではないという二つの理論的事実から、標準理論はFermiエネルギースケールの約10倍以上では理論的・数学的に意味をなさないものであるということも知られている。当研究では、非可換有限群に基づくフレーバー対称性、特に、超対称標準理論への導入を試みた。フレーバー対称性はhardに破れていると、実験的に検証可能な定量的予言を行うのが難しくなる。このため、底エネルギーで(場の量子論的に)hardに破れていないフレーバー対称性に注目してきた。特に、B Factoryの実験における、フレーバー対称性の検証可能性について調査を行なった。また、有限群Q6に基づくフレーバー対称を超対対称模型に導入することを試み、超対称フレーバー問題を柔らげることができることを指摘した。また、離散群に基づく対称性の量子異常についての研究も行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Testing Flavor Symmetries by B-Factory2009

    • 著者名/発表者名
      T. Araki, J. Kubo
    • 雑誌名

      Int. J. Mod. Phys. A (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] (Non-)Abelian discrete anomalies2008

    • 著者名/発表者名
      J. Kubo, 他5名, 3番目
    • 雑誌名

      Nucl. Phys. B 805

      ページ: 124-147

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Flavor Changing Neutral Higgs Bosons in a Supersymmetric Extension based on a Q6 Family Symmetry2008

    • 著者名/発表者名
      N. Kifune, J. Kubo, A. Lenz
    • 雑誌名

      Phys. Rev. D77 77

      ページ: 076010(19)

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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