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2008 年度 実績報告書

超流動変形中性子過剰核の時間依存HFB法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18540258
研究機関福井大学

研究代表者

田嶋 直樹  福井大学, 工学研究科, 准教授 (50212030)

キーワード理論核物理 / 計算物理 / 対相関 / 平均場近似 / 密度汎関数 / Skyrme相互作用 / 実空間表示 / 連続状態
研究概要

1. 昨年度までに整備した9台のパソコンからなるPCクラスタに、今年度新たに最新の4コアCPUを備えたPCを7台追加して、さらに大規模に、あるいは短時間で数値計算を遂行できるようにシステムを整備した(PCの購入には校費を併用した)。新しいCPUに合わせた最適なコンパイル方法を調査した。
2. 自作の正準基底HFB法プログラムにクーロンカを付け加える作業を進展させた。
3. 当初の研究目的を補完する相補的なアプローチとして、KUTY質量公式(Koura et al., Nucl. Phys. A674, 47 (2000))で提唱された「変形核は球形核の重ね合わせで表現できる」という仮定を取り入れた平均場模型を提唱した。この模型においては、球対称性を課された対相関を含まない平均場解のみを用いて、変形し対相関のある原子核の基底状態のエネルギーを求めることができる。主たる研究目的のひとつである「一粒子状態空間の連続スペクトル部分空間での対相関を含む任意の形状に変形した平均場解を求めること」のために克服すべき2大困難である「連続状態」と「変形」がこのアプローチには全く出現しないことに注目すれば、この新しい手法と正準基底HFB法とで結果を比較することに大きな興味が持たれる。このテーマに1年間の研究エフォートの過半を費やした理由には、大学院修士課程の学生の修士論文のために主たる研究目的とは独立した課題に取り組む必要があったという副次的な理由もあるが、主たる理由は、中性子過剰核に関する研究として、本筋の研究の厚みを増すことである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 相対論的平均場模型とKUTY流の近似的な変形の扱いに基づく原子核質量公式2009

    • 著者名/発表者名
      山田昌平, 田嶋直樹
    • 学会等名
      日本物理学会第64回年次大会
    • 発表場所
      立教大学池袋キャンパス
    • 年月日
      2009-03-30
  • [備考]

    • URL

      http://serv.apphy.u-fukui.ac.jp/~tajima/jpsm09sp_slide.pdf

  • [備考]

    • URL

      http://serv.apphy.u-fukui.ac.jp/~tajima/jpsm09sp.pdf

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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