原子核の基底状態の諸性質ならびに各種線形応答関数を、中性子ドリップ線近傍の極めて中性子の過剰な核を含む核図表上のあらゆる領域の核種について系統的に計算する手法を開発し、実際に計算を実行する。手法としてSkyrlne密度汎関数によるHartree-Fock-Bogoliubov(HFB)法および時間依存HFB法を開発する。中性過剰核を対象とするため連続状態の対相関の取り扱いに適した正準基底HFB法を採用する。他の枠組みでの連続状態の取り扱いとの比較のため、Woods-Saxon Strutinski法での連続状態の扱い方の研究も行う。連続状態を考慮しないで済ませる方法としてKUTY質量公式での変形の扱いを取り入れた球対称平均場法の開発も行い、結果の比較をする。
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