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2007 年度 実績報告書

パリティー電荷射影を伴う相対論的カイラル平均場モデルによる原子核の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18540269
研究機関大阪大学

研究代表者

土岐 博  大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (70163962)

キーワードパイ中間子 / テンサー力 / 短距離斥力の扱い / カイラル対称性 / 相対論的平均場理論 / パリティーと電荷の射影 / 量子効果の取り扱い / カイラルモデルの規格化
研究概要

パイ中間子の原子核での役割の理論的研究を行った。その内容は大きく3つに表現できる。
1。核力を使って原子核を記述する方法を確立できた。
シェルモデル基底でパイ中間子の非相対論的表現であるテンソル力を2p-2h励起の方法で記述した。さらには短距離斥力をユニタリー演算子の方法で記述した。テンソル力も短距離斥力もうまく取り扱えることを示すことができた。He4の計算を実際に行い、核力の取り扱いがうまくいくことを示せた。さらには、Lill等の原子核を計算し、ハロー構造の出現を示すことが出来た。
2。カイラル対称性を持ったラグランジャンで原子核を記述する。
パイオンはカイラル対称性の自発的破れのゴールドストン粒子である。従って,このラグランジャンで原子核を扱うことが出来れば、カイラル対称性の破れの回復とパイ中間子の役割のどちらもを調べることができる。パイの角運動量が0の場合のみの計算で原子核のスピン軌道力の効果を導出できることを示した。さらに,角運動量が有限の場合の定式化を行った
3。カイラル対称性を持ったラグランジャンの量子効果と規格化
カイラル対称性を持ったラグランジャンの量子効果は非常に大きい。しかし,フェルミオン補正とボソン補正は逆符号を持っておりそれらを同じ枠組みで計算することにより,うまく量子効果の計算が可能になる非摂動的な方法を導入し、この補正が逆符号であることを示すことが出来た。原子核と有限温度系の計算を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of the tensor force in the exchange channel on the spin-orbit splitting in F-23 in the Hartree-Fock framework2007

    • 著者名/発表者名
      Sugimoto S, Toki H, Ikeda K
    • 雑誌名

      PHYSICAL REVIEW C.76

      ページ: 054 310

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Roles of tensor and pairing correlations on halo formatio in Li-112007

    • 著者名/発表者名
      Myo T, Kato K, Toki H, Ikeda K
    • 雑誌名

      PHYSICAL REVIEW C.76

      ページ: 024 305

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Relativistic chiral mean-field model with parity and charge projection for finite nuclei2007

    • 著者名/発表者名
      Ogawa Y, Toki H, Tamenaga S
    • 雑誌名

      PHYSICAL REVIEW C.76

      ページ: 014 305

    • 査読あり
  • [学会発表] Chiral Symmetry in Nuclear Many Body System2007

    • 著者名/発表者名
      土岐 博
    • 学会等名
      国際会議カイラル07(Chiral Symmetry in Hadron and Nuclear Physics (Chira107))
    • 発表場所
      大阪大学コンベンションセンター
    • 年月日
      2007-11-16
  • [備考]

    • URL

      http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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