研究課題
基盤研究(C)
宇宙のミクロで動的な側面である元素合成に目を向けると、ベ-タ崩壊やニュ-トリノ反応による弱い相互作用の働きが大きい。特に超新星爆発時のような過激な状態での、数10億度に達する恒星内部では、対生成過程によりニュ-トリノ、反ニュ-トリノが大量に作られ、ニュ-トリノ起源の元素合成が起こる。ニュ-トリノは弱い相互作用でのみ原子核と反応する。この状況で重要な役割を果たすのが、巨星の中心核を形成するpf-殻核からガモフテラ-遷移である。ニュ-トリノの相互作用の弱さゆえに、直接測定が出来ないガモフテラ-遷移の強度を、強い相互作用を使う(3He, t)荷電交換反応による実験で調べる。加速器を使うこの実験では、磁気分析器を用いた測定により、従来からの荷電交換反応測定に比べ、一桁高い分解能を達成できている。今まで知り得なかったpf-殻核からのガモフテラ-遷移の詳細と、全体像をつかむ事を目的としている。
すべて 2009 2008 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)
Physical Review C 79
ページ: 024314 1-7
Physical Review C 78
ページ: 014314 1-9
Nuclear Physics A805(INPC招待講演論文)
ページ: 408c-415c
http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/~fujita