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2008 年度 実績報告書

5次元重力理論によるハドロン物理の新記述

研究課題

研究課題/領域番号 18540280
研究機関九州大学

研究代表者

八尋 正信  九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (40300537)

キーワードハドロン / 有限温度 / 有限密度 / 5次元重力理論
研究概要

本研究の目的は、QCD(量子色力学)に等価な5次元重力理論モデルを現象論的につくることにある。これまでに、5次元重カモデルを真空および有限温度系に対してそれぞれ提案した。昨年度より、有限密度における5次元重力モデルを構築するという最終目的に向けて、有限密度QCD自身の研究を開始した。第一原理計算である格子QCDが有限密度系では適用できないため、有効模型として有名なNambu-Jona-Lasinio(NJL)モデルを拡張したPolykov-loop NJP模型(PNJL模型)に注目した。今年度は、格子QCD計算が可能な純虚数密度系に着目し、PNJL模型の結果が格子QCD計算の結果を定量的に再現することを示し、PNJL模型の妥当性を確認した。このとき、PNJL模型の結果が格子QCD計算の結果を定量的に完全に再現するには、スカラー型8点相互作用とベクター型4点相互作用が必要であることを示した。このPNJL模型を実数密度系に適用して、実数密度系のQCD相図の予測を行った。これによって、実数密度における5次元重力モデルを構築するのに必要な情報が準備できた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Critical endpoint in the Polyakov-loop extended NJL model2008

    • 著者名/発表者名
      Kashiwa, et al.
    • 雑誌名

      Physics Letters B662

      ページ: 26-32

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Phase diagram in the imaginary chemical potential region and extended Z(3) symmetry2008

    • 著者名/発表者名
      Sakai, et al.
    • 雑誌名

      Physical Review D78

      ページ: 036001-1-036001-13

    • 査読あり
  • [雑誌論文]2008

    • 著者名/発表者名
      Sakai, et al.
    • 雑誌名

      Physical Review D78

      ページ: 076007-1-076007-8

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.nt.phys.kyushu-u.ac.jp/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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