(1)殻構造の変化がスピン依存型遷移に及ぼす影響を研究する。特に、中性子過剰核の磁気双極子遷移、ガモフ・テラー遷移、スピン双極子遷移における殻構造の変化による強度の増減や分散の特徴を明らかにする。 (2)改良された殻模型ハミルトニアンを用いた核構造に基づいて、スピン依存型遷移によって引き起こされるニュートリノ‐原子核反応の研究を行う。反応断面積が従来の結果と比べてどの程度変化するかを明らかにするとともに、超新星爆発時の星の中で元素合成に対する影響を調べる。 (3)スピン・アイソスピン依存型の核力、特にテンソル力と2体のスピン軌道力が殻構造の変化に果たす役割を明らかにする。
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