研究協力者 |
湯浅 一哉 早稲田大学, 高等研究所, 准教授 (90339721)
SAVERIO Pascazio バリ大学(イタリア), 物理学科, 准教授
PAOLO Facchi バリ大学(イタリア), 数学科, 准教授
ANTONINO Messina パレルモ大学(イタリア), 物理学科, 教授
GIUSEPPE Compagno パレルモ大学(イタリア), 物理学科, 教授
BENEDETTO Militello パレルモ大学(イタリア), 物理学科, 講師
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研究概要 |
本研究課題の全体構想は,力学系の理論的記述にみられる階層性を個々の具体的物理過程でのダイナミクスをより実際の状況に即した形で議論することを通して考察し,その中から異なる階層間を結びつける鍵となる概念を抽出しようというものである.なかでもデコヒーレンスや散逸といった環境系からの擾乱の下での微視的力学系のダイナミクスに関しては,量子論的コヒーレンスの維持あるいは回復に関する新たなアイデアを提案するとともにいくつかの物理的状況に適用し,新たな知見を得ることができた.また場の量子論と量子力学の関係の理解に関しても新しい視点への手がかりを得た.
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