本研究はタングステンワイヤーとシンチレーションファイバーを1対1の割合で組み込むことで、PWOを超える高密度サンプリングカロリメーターを開発することである。シンチレーションファイバーを使うことでシンチレーション光の収集効率を高め、カロリメーターの感度を向上することを目指している H19年度には前年度に製作したテストモジュールを東北大・核理研で陽電子ビームを用いて、電磁カロリメーターとしての性能評価を行った。200MeVから800MeVまで入射エネルギーを変化しながら、モジュールの応答をFADCに記録し、入射エネルギーをどのぐらい正確に求められるかを確認した。分解能のエネルギー依存性は一般的に使われている分布を見せてあり、1GeVの入射エネルギーに対して13%の分解能を得ることができた。高密度のサンプリングカロリメーターであるので、サンプリングのflucturationが主な原因であり、検出器として必要な光量が十分得た結果になった。様々な実験の要求に合わせてコンバーターの材質、割合比を調整すると、Radiation長と分解能を最適かすることができる。
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