研究概要 |
1,研究開発の成果 オブジェクト指向デニタ解析システム(Manyo-Lib)は平成17年度から継続的に研究開発を行っている。とくに18年度はデータコンテナと演算子テンプレート、分散処理パッケージの充実を図った。J-Parc/MLFでは、現状の一桁から二桁大きい実験データが生成されるが、この巨大なデータを迅速に解釈するためには分散処理システムが必須となる。よって強固なネットワーク分散解析システムフレームワークが必要であり、Manyo-Libで研究開発を行った。一方で、J-Parc/MLFに設置予定の中性子分光器の開発メンバーである研究分担者と分光器依存の解析機能の充実を図り、各種の解析演算子、可視化のコンポーネントのプロトタイプの製作を行った。来年度から本格化する予定の実運用に用いる解析システムの開発のためのガイドラインの策定を進め、一部はWeb上に公開を始めた。 2,成果報告、国際会議など NOBUGS2006(2006.10.2-4,Lawrence Berkeley National Laboratory),Danse kickoff meeting(2006.8.15-16,Caltech)において研究成果報告を行い、また国際協力の観点から情報交換を行った。 一方で、Manyo-LibはNeXus (http://www.nexusformat.org/)をメタデータのファイルフォーマットとして採用した。そのため、J-Parc/MLFの実験データに対応できるようNeXusフォーマットの策定に関与し、本研究の成果を反映させるためNeXus international advisory committeeに出席をした。(2007.10.5-6,Lawrence Berkeley National Laboratory)
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