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2006 年度 実績報告書

フラストレーションによる整合ー非整合遷移

研究課題

研究課題/領域番号 18540376
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

野村 清英  九州大学, 大学院理学研究院, 助教授 (70222205)

キーワード整合-非整合遷移 / AKLT / エッジ状態 / 動的構造因子
研究概要

1.S=1 bilinear-biquadratic(BLBQ)スピン鎖のエッジ状態(文献1)
まず自由境界条件の有限系でエッジ状態のtriplet-singletエネルギーギャップのサイズ変化を数値的に調べた。次にSorensen-Affleckらの論を用いてグリーン関数とtriplet-singletエネルギーギャップの関連づけをした。さらに2003年に提案した解析的現象論からの複数の候補のうち、最も妥当なものを数値データから出した。これにより、Fath-Sutoらの提案した解析的現象論は否定された。
2.S=1 BLBQスピン鎖からの非整合振動の除去(文献2)
エッジ状態のtriplet-singletエネルギーをClebsch-Gordan係数の重みを付けて平均して非整合振動が除去される事を確認した.これは文献1で用いたSorensen-Affleckの議論の妥当性を別の面から裏付けた事になる。
3.海外共同研究者との打ち合せ
a.アーヘン工科大学のSchollwock教授との研究打合せを行なった
DMRGで相関関数を計算して別個に予想cite{Nomura2003}を確認する。
S=1/2NNNの場合Sorensen-Affleckの議論がそのままでは使えないので、DMRGで相関関数を計算する必要がある。
動的構造因子の計算
b.アーヘン工科大学のSelke教授と議論し、古典のANNIモデルへの応用の可能性について議論した。
c.Wuppertal大学のKluumper教授と研究打合せを行ない、磁場中での整合-非整合遷移(ベーテ仮説で彼が厳密解を出した)の関連を議論した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Cancellation of oscillatory behaviors in incommensurate region2007

    • 著者名/発表者名
      T.Murashima, K.Nomura
    • 雑誌名

      J. Phys. Condens. Matter 19

      ページ: 145210

  • [雑誌論文] Global phase diagram and six-state clock universality behavior in the triangular antiferromagnetic Ising model with an isotropic next-nearest-neighbor coupling : Level-spectroscopy approach2007

    • 著者名/発表者名
      H.Otsuka, Y.Okabe, K.Nomura
    • 雑誌名

      Physical Review E 74

      ページ: 011104

  • [雑誌論文] Incommensurability and edge states in the one-dimensional S=1 bilinear-biquadratic model2006

    • 著者名/発表者名
      T.Murashima, K.Nomura
    • 雑誌名

      Physical Review B 73

      ページ: 214431

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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