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2006 年度 実績報告書

準安定凝縮相の作り分けに用いる"高品質中性フリーラジカルビーム"の生成技術の改良

研究課題

研究課題/領域番号 18540395
研究種目

基盤研究(C)

研究機関金沢工業大学

研究代表者

林 啓治  金沢工業大学, 工学部, 教授 (30281455)

キーワード中性フリーラジカルビーム / 可視CWレーザー光励起 / 負イオンビーム / 表面素過程制御 / 物性シミュレーション / 化学物理 / ナノマシン / ナノデバイスプロセス開発
研究概要

交付申請書の研究実施計画に沿って,以下の1.〜2.を並行して進めた.
1.中性フリーラジカルの高純度かつ運動量の揃った定常フラックスビームの高効率生成法として研究代表者が提案し実験成果を挙げてきたPDECB法およびPDINIB法について,本研究では,まず,素過程の理論設計と精密実験に基づいて,生成できるフリーラジカル種の更なる多様化および効率と制御性の更なる向上を図った.
2.さらに,PDECB法およびPDINIB法により,中性フリーラジカルの表面反応選択性を利用して作り分けることのできる様々な準安定凝縮相薄膜について,応用分野を拡げるための多面的な検討を行なった.とくに,平成18年度の研究により新たに見出した応用分野として,NEMS(Nano-ElectroMechanical System)に用いる所望のエネルギー散逸特性を有する人工材料の設計法として研究代表者が提案したPhonon-Band Engineering手法について,高品質中性フリーラジカルビームを利用して実現される無欠陥のラテラル歪超格子から成る弾性接触動摩擦系をモデルに採り,確立を目指した.具体的には,Phonon-Band Engineering手法の開発の一環として,系統的な非平衡分子動力学シミュレーションによる理論解析に基づいて"ナノ動摩擦法則(メゾスコピック系における弾性接触条件下での動摩擦法則)の解明"および"フォノン物性に基づくナノ動摩擦法則の原子論的由来の解明"に取り組み,様々な新たな知見を得た.さらに,この成果を踏まえて,高品質中性フリーラジカルビームを利用して実現される無欠陥のラテラル歪人工超格子から成る弾性接触動摩擦系をモデルに採り,この人工超格子の材料設計にPhonon-Band Engineering手法を活用するための基礎研究を行なった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Molcular dynamics study of atomistic meshanisms of wearless friction determining threshold sliding velocity

    • 著者名/発表者名
      Keiji Hayashi
    • 雑誌名

      Computer Physics Communications (掲載確定)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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