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2007 年度 実績報告書

二層構造薄膜ターゲットを用いた生体観察用水の窓X線源の高輝度化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18540398
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

加道 雅孝  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究職 (30360431)

キーワードX線顕微鏡 / レーザープラズマ / 水の窓波長X線 / 軟X線プラズマカメラ / フレネルゾーンプレート / ガスジェットプラズマ
研究概要

水溶液中の生きたままの細胞を高い空間分解能と時間分解能で観察するためには、従来に比べ高い輝度のX線源が必要とされる。具体的には、水溶液中のタンパク質を空間分解能50nmで観察するために必要なX線光量は、約1×10^<16>photons/srであると見積もられる。ところが、実際に得られているX線光量はこれまでのところ約1×10^<12>photons/srである。この4桁の違いを埋める可能性を探るために研究開発を実施した。
原子過程計算コードおよび1次元流体計算コードを用いて、理論的検討を行った。その結果、(1)レーザー波長の短波長化、(2)最適な電子温度を得るためのレーザー照射強度の最適化、(3)白金錯体による細胞標識を組み合わせることにより、X線の光量を16倍に向上するとともに、必要なX線光量を100分の1に出来ることを提案した。これに加え、本開発研究とは独立に行っているX線集光光学素子の開発によりX線の集光効率を従来に比べ約12倍向上できる。これらをすべて組み合わせることにより、水溶液中の生きたままの細胞を観察するために必要な条件を満たすことが可能であることがわかった。
理論的検討結果を検証するため、軟X線プラズマカメラを開発し、アルゴン、窒素、クリプトン、ヘリウム等のガスジェットプラズマの計測を行い、X線発光強度のガス圧、ターゲットの原子番号、レーザーのパルス幅のそれぞれに対する依存性を調べた。これらめ結果は、理論的検討結果と定性的にはよく一致することがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Development of a soft x-ray plasma camera with a Fresnel zone plate to image laser produced plasmas2008

    • 著者名/発表者名
      加道 雅孝, 他
    • 学会等名
      9th International Confbrence on X-Ray Microscopy
    • 発表場所
      チューリッヒ(スイス)
    • 年月日
      20080721-26

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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