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2008 年度 実績報告書

長大活断層帯の連動起震モデルの構築と地震動予測地図への確率論的応用手法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18540423
研究機関岡山大学

研究代表者

隈元 崇  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (60285096)

キーワード長大活断層帯 / 連動モデル / 地震の規模予測 / 糸魚川-静岡構造線
研究概要

糸魚川-静岡構造線活断層帯を対象として,地震の規模予測手法とアスペリティの設定が異なるt-L modelとs-L modelの2っのモデルと,活断層の形状より推定した3つの破壊開始点とを組み合わせた6つのモデルケースについて地震動の計算を行い,予測結果を距離減衰式との比較から検証した,予測結果を距離減衰式(司・翠川,1999)と比較した結果,t-L model,s-L modelを仮定した両方の場合で,最大水平速度値は概ね距離減衰式のばらつき±1σの範囲内に収まり,予測結果は妥当なものであった.次に,地震の規模予測手法とアスペリティの設定の異なる2つのモデル間の比較のために,合成波形の最大水平速度値について比較を行った.11観測点,3つの破壊開始シナリオについてモデルケース比を求めた場合,その平均はすべての破壊開始シナリオで同じ1.2であった.t-L mode1とs-L modelの地震規模の違いのみを考慮するために,2つのモデルを仮定した場合に設定されるMwから距離減衰式を用いて各観測点でのモデルケース比を求めた場合には,平均1.4(標準偏差:0.12)のモデルケース比が得られた,最後に,破壊開始点の位置の最大水平速度値に対する影響について考察するために,各観測点について,同じモデルで破壊開始点が異なる3つのケースの合成波形の最大水平速度値を求め,それらの最大と最小の比(ケース比)を算出した.その結果,ケース比の平均値は,t-L model,s-L modelを仮定した場合でともに1.4(標準偏差0.1)となった以上のことから,本検討においては地震の規模予測手法とアスペリティの設定が異なるモデルの違いの影響が,破壊開始点の違いによる影響ほどには大きくないと結論付けられる.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 地震規模予測の考え方の違いが長大活断層で発生する地震の強震動予測結果にもたらす影響の評価-糸魚川-静岡構造線活断層帯北部・中部を震源断層として-2008

    • 著者名/発表者名
      栗山雅之, 隈元 崇, ほか
    • 雑誌名

      自然災害科学 27

      ページ: 45-67

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 空中レーザー計測による活断層変位地形の把握と変位量復元の試み2008

    • 著者名/発表者名
      中田 高, 隈元 崇, ほか
    • 雑誌名

      活断層研究 28

      ページ: 1-13

    • 査読あり
  • [学会発表] 糸静線活断層帯中南部, 富士見町御射山神戸の断層変位地形の形成過程2008

    • 著者名/発表者名
      糸魚川-静岡構造線研究G
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2008年大会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      20080525-20080530

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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