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2006 年度 実績報告書

大きな軌道離心率を持つ惑星の気候と生物生存可能性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18540430
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

阿部 豊  東京大学, 大学院理学系研究科, 助教授 (90192468)

研究分担者 阿部 彩子  東京大学, 気候システム研究センター, 助教授 (30272537)
キーワード水循環 / 大気循環 / 気候 / 惑星
研究概要

1.南北一次元エネルギーバランスモデルを用いた検討
拡散近似の南北一次元エネルギーバランスモデルを構築し、離心率の影響を吟味した。ここでの目的は、広いパラメターレンジで離心率の影響の概略を吟味することである。大気組成や温室効果の影響は固定して考えるが、それでも検討すべきパラメターは多い。本研究の中心課題である離心率以外に、太陽放射強度、公転周期、惑星表層の熱容量、水平熱輸送効率(今の場合拡散係数)、自転軸傾斜が考えられる。自転軸傾斜は春分点と近日点の位置関係によって影響が異なってくるから、春分点と近日点の位置関係もパラメターに加わる。これらを順次検討し、それぞれがどのような影響を持つかを調べた。A.気候レジームは年平均日射、最大日射、最小日射に複雑に依存する。B.離心率の増大で年平均日射が大きくなるため概して温暖化する。C.一般に離心率の増大によって気候の多重状態は解消する。D.近日点での一時的な暴走状態の発生が、平均的な気候状態や生物生存可能性に大きな影響を与える。E.自転軸傾斜角、離心率、軌道長半径は一定のままでも、歳差運動(春分点と近日点の位置関係の変化)によって気候モードが変化する惑星が存在する
2.大気大循環モデルを用いた検討
地球大気用に気候システム研究センターと国立環境科学研究所で共同開発してきたCCSR/NIES AGCM 5.4gを使用して、理想的な惑星(現在の地球大気、地球サイズ)のモデルを作り、離心率を変化させる実験をすすめたが、18年度は系統的な結果を得るには至らなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of Obliquity on the Climate of Planets with High Eccentricities2007

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Tsuihiji, Yutaka Abe
    • 雑誌名

      Proc. ISAS Lunar Planetary Symp., Japan Aerospace Exploration Agency 39(In press)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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