• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

大気オゾン全球分布の変動過程:化学・気候モデルによる20世紀再現実験

研究課題

研究課題/領域番号 18540439
研究種目

基盤研究(C)

研究機関名古屋大学

研究代表者

須藤 健悟  名古屋大学, 大学院環境学研究科, 助教授 (40371744)

研究分担者 永島 達也  独立行政法人国立環境研究所, 大気圏環境研究領域, 研究員 (50391131)
入江 仁士  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境フロンティア研究センター, 研究員 (40392956)
キーワード大気化学 / 成層圏オゾン / 大気汚染 / 気候変動 / 化学輸送モデル / 対流圏オゾン
研究概要

本研究は成層圏および対流圏の全球オゾン分布の変動過程とその要因を結合・総合的に解明するものであり、全球化学気候モデルCHASERを用いて20世紀の全球オゾン分布変動の再現実験(成層圏・対流圏オゾン間時シミュレーション)を行い、オゾン場に対して人為起源のハロゲン化学種によるオゾン破壊(成層圏)と大気汚染によるオゾン増加(対流圏)がそれぞれどのように影響するかについて分離して定量的に評価することを目的としている。
平成18年度では、対流圏・成層圏オゾンの同時シミュレーションら向けて、モデル改良およびデータ整備作業を中心に行った。これまでのCHASERモデルは気候モデル(CCSR/NIES/FRCGC GCM)のなかで各化学種の米化学反応、人為・自然起源の気体・エアロゾル放出、輸送、降水・地表による沈着などの各化学過程が考慮されオゾン・メタン・エアロゾルについてのシミュレーションが特に対流圏を中心として行えるが、本研究・平成18年度の作業により、この枠組みが成層圏にまで拡張され、CHASER内での成層圏オゾンの基本計算が可能となった。本作業では、CHASERモデルに塩素系および奥素系のハロゲン化学種(ラジカル類・トレーサー)が導入され、これらの光解離反応や化学反応も追加された。また成層圏・中間圏での光解離反応の適切な表現のために、気候モデル中の放射スキームの改良も併せて実行した。またオゾンホールのシミュレーションに必要な極域成層圏雲の生成過程についでスキーム導入の方法等について検討を行った。現時点でのモデルについて試験実験を行い、成層圏での主要な化学種(オゾン、ハロゲン系、nitratesなど)について計算結果の評価を行い、妥当性を確認した。

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi