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2006 年度 実績報告書

エディアカラ化石生物群に多細胞動物の祖先は含まれるのか?

研究課題

研究課題/領域番号 18540463
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

大野 照文  京都大学, 総合博物館, 教授 (40194245)

研究分担者 川上 紳一  岐阜大学, 教育学部, 教授 (80183036)
キーワードエディアカラ化石生物群 / 対称性 / キンベレラ / 軟体動物 / エディアカラ紀
研究概要

本年度は、原生代末のエディアカラ化石生物群が果たして多細胞動物の祖先であるか否かを明らかにするためにオーストラリア、ロシアにおいて研究をおこなった。
1.オーストラリア(平成18年11月3日〜11月24日):オーストラリアAdelaide北方のエディアカラ紀の地層の露出現場の見学および、AdelaideのSouth Australian Museumにおいて同博物館のDr.James Gehlingおよびモスクワのロシア科学アカデミー古生物学研究所のProf.Michael Fedonkin、Dr.Andrei Ivansovらと館に所蔵の化石群について、その形態、保存状況等について討論を行った。検討を行った化石属はDickinsonia, Marywadea, Spriggina, Tribrachidium等である。とりわけMarywadeaについては正中軸沿いに左右の「体節」が互い違いに接していること、また「頭部」も左右非対称であることを確認した。
2.ロシア(平成19年3月19日〜3月30日):モスクワのロシア科学アカデミー古生物学研究所においてProf.Michael FedonkinとDr.Andrei Ivansovとロシア白海産のKimberellaの化石についてその形態と保存状況について討論を行った。また、キンベレラ化石約20個体についてその形態の観察を行った。Kimberellaについては、同心円上に、外側から内側にかけて、outer band, crenulated-zone, ridge, inner discがみとめられることが判った。口、肛門などinner discには認めることができず、最近主張されているKimberella=軟体動物説について否定的な観察結果を得た。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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