| 研究概要 |
本申請の目的は、円石藻類の殻の形態が光学的にどのような機能を持っているかを明らかにすることである。研究実施計画の各項目に対応する成果として
1.天然方解石結晶を特定の方位(C軸に垂直あるいは平行)を持ち,分光器のセルにあわせた角柱状に加工し、紫外可視分光光度計を用いて、可視から紫外までの範囲の波長の透過率を測定をおこなった。その結果,方解石の透過率の結晶方位の異方性は,可視光領域ではほとんど見られなかったが,紫外領域で吸収ピークのシフトが見られた.
2.従来,Braarudosphaera bigelowii1種とされていた試料から,形態の異なる2種類のBraarudosphaeraを見いだし,その結晶方位の違いを明らかにした.
3.シミュレーションソフトの作成の準備として,解析ソフトの習熟と解析手順の検討を行った.
第11回国際実験鉱物学岩石学地球化学会(Eleventh International Symposium on Experimental Mineralogy, Petrology and Geochemistry)において,円石藻類の化石について「Crystallographic direction of coccolith elements of the marine alga Braarudosphaera and its fossil group, Discoaster spp」の題名で発表をおこなった.
国際鉱物学連合第19回総会において,円石藻類の化石について「Crystallographic direction of coccolith elements of the marine alga Braarudosphaera and its fossil group, Discoaster spp」の題名で発表をおこなった.
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