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2007 年度 実績報告書

初期物質進化過程の実験的解明:コンドライトからエコンドライトへ

研究課題

研究課題/領域番号 18540471
研究機関東京大学

研究代表者

宮本 正道  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (70107944)

キーワード隕石 / 宇宙物質 / コンドライト / エコンドライ / 物質進化 / 原始惑星 / 部分溶融 / メルト
研究概要

本研究の目的は、コンドライト隕石について、小規模な初期部分溶融によって、どのような組織・組成のメルトが形成されるかを実験的に再現・分析し、さらに、コンドライトからエコンドライトへの物質進化の初期状態を残しているプリミティブ・エコンドライトに見られる組織鉱物組成比較することにより、原始惑星の最初期に起こった分化過程を実験的にシミュレートし、物質分化の最初期の素過程を解明することである。始原的コンドライト隕石のチップを用いて、光学顕微鏡下で、加熱・溶融実験を行い、比較的低温での部分溶融メルトの形成に伴う溶融量の違いで、隕石組織やメルト組成がどのように変化するかについて、その場観察することが最も重要な実験である。この実験を行うため、既設置の光学顕微鏡下で、部分溶融実験を行うための顕微鏡用真空加熱装置を購入した。この加熱装置は試料部を加熱するとともに、真空にすることが可能であり、初期的なセッティングを行い、所定の真空度と温度が達成可能であることを確認し、さらに、始原的な普通隕石を用いて実験を行うとともに装置の最適化を行っている。酸素分圧を還元的にすることによる白金の劣化については短時間の加熱ならばそれほどの劣化が起こらないようであるが、今後数多くの実験を重ねることによって、実験条件を決定する必要があると考えられる。加熱実験では、当面は目視による観察を行っているが、今後は生成物の分析を準備中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A wide range of the cooling rate of type II porphyritic olivine chondrules in Semarkona (LL3.0)2008

    • 著者名/発表者名
      Miyamoto M., et. al.
    • 雑誌名

      Lunar and Planetary Science XXXIX

      ページ: #1587

  • [雑誌論文] Mineralogy and pyroxene cooling rate of unique achondritic meteorite GRA061292008

    • 著者名/発表者名
      Mikouchi T. and Miyamoto M.
    • 雑誌名

      Lunar and Planetary Science XXXIX

      ページ: #2297

  • [雑誌論文] Petrology and mineralogy of RBT04262: Implications for stratigraphy of the Iherzolitic shergottite igneous block2008

    • 著者名/発表者名
      Mikouchi T., et. al.
    • 雑誌名

      Lunar and Planetary Science XXXIX

      ページ: #2403

  • [学会発表] Examination of the curve-fitting method for diffuse reflectance spectra in the UV-Visible-Near infrared wavelength region.2007

    • 著者名/発表者名
      Miyamoto M., et. al.
    • 学会等名
      Proc. 40th ISAS Lunar Planetary Symposium
    • 発表場所
      JAXA宇宙科学研究本部
    • 年月日
      2007-07-26

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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