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2006 年度 実績報告書

暗黒エネルギーの素粒子理論からの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18549001
研究種目

特別研究促進費

研究機関名古屋大学

研究代表者

野尻 伸一  名古屋大学, 大学院理学研究科, 教授 (00432229)

キーワード暗黒エネルギー / 宇宙の加速膨張 / 超弦理論 / 重力理論
研究概要

平成18年度はパソコン、プリンター、プロジェクター等の機器を購入し、研究環境を整えるとともに、暗黒エネルギーの模型として、アインシュタイン重力を修正した重力の模型について主に調べた。特に、場の理論の作用がスカラー曲率の適当な関数になっている模型と作用にガウス=ボンネ項を付け加えたような模型について詳しく調べ、宇宙の複雑な時間発展を再現するような模型を実際に構成できることを示した。これらの模型は超弦理論との関連が深い。超弦理論は10次元時空の理論であるが、われわれが観測する時空は4次元であり、それを説明するためにコンパクト化やブレイン世界のシナリオが考えられている。もしこの世界が超弦理論によって記述されるとすると暗黒エネルギーの模型は超弦理論におけるコンパクト化やブレイン世界の情報を含んでいるはずであり、暗黒エネルギーの模型と超弦理論との関係を明らかにしようとしている。現在、宇宙の観測技術が急速に進み、宇宙論が極めて精密化されており、観測で得られたより細かい制限を満たす模型を選別しようとしている。
これらの成果に基づき、平成18年度には8月以降5つの論文が書かれ、そのうち3つが既に学術雑誌に掲載されて1つが掲載決定となっている。また、研究代表者野尻の共同研究者であるS.D.オディンツォフ氏がこれらの研究成果を2つの国際会議で口頭発表した。その発表内容は研究代表者野尻との共著でプロシーディングスに掲載される予定である。これらの研究は国際的にも注目され最初に発表された論文は既に30以上の論文で引用されている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Phantom scalar dark energy as modified gravity : Understanding the origin of the Big Rip singularity2007

    • 著者名/発表者名
      F.Briscere, E.Elizalde, S.Nojiri, S.D.Odintsov
    • 雑誌名

      Physics Letters B646

      ページ: 105-111

  • [雑誌論文] Modified f(R) gravity consistent with realistic cosmology : From matter dominated epoch to dark energy universe2006

    • 著者名/発表者名
      Shin ichi Nojiri, Sergei D. Odintsov
    • 雑誌名

      Physical Review D74

      ページ: 086005

  • [雑誌論文] On the way from matter-dominated era to darK energy universe2006

    • 著者名/発表者名
      Shin ichi Nojiri, Sergei D. Odintsov, H. Stefancic
    • 雑誌名

      Physical Review D74

      ページ: 086009

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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