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2007 年度 実績報告書

金属ポルフィリンおよびその類縁体における構造と反応性の相関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18550052
研究機関愛知教育大学

研究代表者

稲毛 正彦  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20176407)

研究分担者 高木 秀夫  名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 准教授 (70242807)
キーワード金属ポルフィリン錯体 / 金属ポルフィセン錯体 / 電子移動反応 / 配位子置換反応 / 自己交換反応 / 光化学反応 / 構造の歪み
研究概要

本研究の目的は金属ポルフィリン錯体およびその類縁体の分子構造と反応性の相関を明らかにすることである。本研究ではポルフィリンの分子構造が平面構造から歪んだ場合,その反応性にどのような影響が現れるか,また,ポルフィリンの構造異性体であるポルフィセンではどのように反応性が異なるかを調べ,「平面構造の歪み」や「構造異性体」と反応性の相関を明らかにすることを通して,ポルフィリンの分子構造の「平面性」の意義を考察することを目的とする。今回はポルフィリンの構造異性体としてオクタエチルポルフィセン,テトラプロピルポルフィセンなどを合成し、その亜鉛(II)錯体やニッケル(II)錯体の電子スペクトルやNMRなどの分光学的測定,酸化還元電位の測定を行い,その性質を明らかにした。これらの錯体や各種のポルフィリン錯体とそれぞれの一電子酸化体との間の自己交換反応速度を,Marcus交差則に基づいて見積もった。これらの知見に基づいて,ポルフィリン錯体やポルフィセン錯体の電子移動反応について,分子構造と反応性や反応機構の相関を考察した。また,種々の軸配位子を有するクロム(III)を含むポルフィリン錯体の配位子置換反応や光化学反応を調べた。配位子置換反応の反応性については,軸配位子の種類により反応性が大きく変わることを見出した。また,光化学反応については,軸配位子の光解離反応やその量子収率などをレーザーフォトリシスを用いて研究し,錯体の構造と反応性の相関について考察を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Femtosecond Time-Resoleved Photo-absorption Stedies on the Excitation Dynamics of Chromium(III) Porphyrin Complexes in Solution2007

    • 著者名/発表者名
      Masahiko Inamo
    • 雑誌名

      Chem.Phys.Lett 445

      ページ: 167-172

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Kinetic studies on the recersible ring opening-closure reaction of the triazine ligand and structural properties of palladium(II) complexes2007

    • 著者名/発表者名
      Meishan Zhang
    • 雑誌名

      Inorg.Chim.Acta 360

      ページ: 3040-3046

    • 査読あり
  • [学会発表] クロムポルフィリン錯体の光化学反応2007

    • 著者名/発表者名
      稲毛正彦
    • 学会等名
      第57回錯体化学討論会
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      20070900

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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