○第4級アンモニウムイオンの構造の抽出性の効果を明らかにした。特に、4本のアルキル基のうち、1本がメチル基のとき抽出性を増大させることが分かった。この特性について詳しい機構を提案した。 ○固相抽出による、多元素同時分離定量法を検討した。固相抽出剤の特性を調べ、種々の要因により特性が大きく変わることを明らかにした。 ○ホスホネート系のキレート剤の機能を持つ感応基を導入した、効果的な固相抽出系についての基礎的な知見が得られた。 ○ポリエーテルーフタロシアニン化学物の系について、ポリエーテル、アルキル基の鎖長のことなるいくつかの、化合物の合成に成功した。光学的とおよびNMRスペクトルの測定を行い、ポリエーテル部位およびフタロシアニン部位への錯形成による効果を調べる。 ○これまでに合成に成功した、安価な多分散ポリエーテルを持つフタロシアニン化合物について、光学的特性、分配、錯形成を調べ、実際分析への応用を検討した。 ○これまでに開発した、生分解性キレート剤、DMEDDM、について、さらに、土類金属イオン、希土類金属イオン等との錯形成を調べ、溶液内構造の詳しい知見を得た。
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