研究課題/領域番号 |
18550079
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研究機関 | 日本薬科大学 |
研究代表者 |
荒井 健介 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (10266885)
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研究分担者 |
吉村 吉博 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (00147894)
久保 光志 日本薬科大学, 薬学部, 助教 (80399774)
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キーワード | マイクロ・ナノデバイス / マイクロアレイ / 蛍光検出 / ELISA / ホルモン / マイクロチャネル / 唾液 / 診断 |
研究概要 |
本年度は、(1)蛍光検出、(2)マイクロチャネルの設計・作製、および(3)試料導入方法の3点について実験を遂行した。 (1)蛍光検出蛍光標識したタンパク質をモデル化合物として用い、マイクロチャネル内に固定された蛍光標識試薬を精度良く検出できることを確認した。倒立型蛍光顕微鏡と高感度CCDカメラを組み合わせて撮影したマイクロチャンネル内の蛍光画像をパーソナルコンピュータに取り込み、蛍光スポットの強度を定量的に読み取る手法を確立した。 (2)マイクロチャネルの設計・作製マイクロチャネルを組み込んだガラスとPDMSとの複合チップに試料溶液、反応試薬溶液、洗浄液を送液するためのインターフェイスについて検討した。送液部には、ポンプあるいは電気浸透流の利用が考えられたが、ガラスとPDMSとの複合チップではその構造上流路内における電気浸透流が不均一となるため、再現性の良いデータを得ることは困難であった。そこで、高精度のマイクロシリンジポンプを用いて送液を行うこととし、最適な送液条件について明らかにした。さらに、すでに開発済みの反応試薬固定化手法によって、マイクロチャネル内表面の任意の位置に抗体試薬を固定化したチップを試作できた。 (3)試料導入方法多項目検査チップとのインターフェイスの容易な唾液採取法について検討した。その結果、綿による吸収の後に遠心分離にて試料を回収する方法が最も簡便であることが分かった。しかしながら、綿へのタンパク質の吸着により回収率が落ちることも同時に分かったので、今後回収率改善のための検討の必要性が明らかになった。
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