様々なサレンーアルミニウム錯体が、環状のエステルであるラクチドやε一カプロラクトンなどを効率的に重合し、生分解性および生体適合性を有するポリラクチドおよびポリ(ε-カプロラクトン)を効率的に合成することができた。こうして合成された重合体は、分子量および分子量分布を制御可能であった4さらに、この重合触媒は、ラクチドとε-カプロラクトンとの共重合において、ランダム共重合を可能とすることを見出した。 また、ハーフサレン型サリチルアルドイミン配位子をアルミニウムに対して2当量反応させた錯体L_2AIEtによるε-カプロラクトンの重合機構を解明した。
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