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2006 年度 実績報告書

移動架橋を有するネットワーク高分子の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 18550109
研究種目

基盤研究(C)

研究機関三重大学

研究代表者

久保 雅敬  三重大学, 大学院工学研究科, 助教授 (70195494)

キーワード非結合型架橋剤 / 移動架橋 / ポリジメチルシロキサン
研究概要

両末端にアミノプロピル基を有するポリジメチルシロキサン(分子量:3000)とアリルオキシイソフタル酸との1:1縮合を高度希釈条件で行い、アリルオキシ基を有する環状ポリジメチルシロキサンを合成した。次に、ペンタメチルシクロトリシロキサンとのヒドロシリル化反応を行い、環状ポリジメチルシロキサンに重合性官能基を導入した。得られた環状マクロモノマーとオクタメチルシクロテトラシロキサンとのアニオン共重合を、カリウムメトキシドを開始剤としたバルク条件で行い、ゲル状固体を得た。得られたゲル状固体は、無色透明なゴム状で、テトラヒドロフランやヘキサンに対し、良好な膨潤性を示した。さらに、対照実験として、重合性官能基を持たない環状ポリジメチルシロキサンの存在下で、オクタメチルシクロテトラシロキサンを行ったところ、ゲル化は観測されなかった。従って、環状シロキサンに基づいた環状マクロモノマーとオクタメチルシクロテトラシロキサンとの共重合によって観測されたゲル化は、共重合過程において、重合成長鎖が、環状ポリジメチルシロキサン部位を糸通しすることによって、機械的な結合が完成し、結果として、移動架橋を有する三次元構造が形成されたことがわかった。このような架橋ポリジメチルシロキサンにおいては、架橋点が移動することができるので、高分子鎖の運動性が高く保持されており、伸長性に富み、対衝撃性に優れるシリコーン樹脂として期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 非結合型架橋剤2006

    • 著者名/発表者名
      久保 雅敬
    • 雑誌名

      表面 44

      ページ: 337-344

  • [図書] 環状ポリマーを利用した非結合型架橋剤の開発と応用2007

    • 著者名/発表者名
      久保 雅敬
    • 出版者
      情報機構

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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